資産運用・投資をこれから始めるよ!
勉強は十分した!最初から大きく投資をしていこう!
初心者だけど、大きく儲けるには個別株でしょ!?
そんなことを考えている人、ちょっと待って!もう少し知っておくべきことがあります!
それは資産運用・投資にはリスクがあるということ。
リスクがあることを知っていても、実際にリスクにさらされた時、その恐怖に耐えられるかどうかは別問題です!
私は自分なりに十分勉強してリスクについても把握したつもりになって投資をはじめました。
初心者ながら、最初から個別株をいろいろ買ったんですよね。
初心者には投資信託がオススメなんじゃないでしたっけ?どうしていきなり個別株に…
読んだ初心者向けの本が、だいたい個別株に焦点を当てた本だったのもあるね…本当に初心者向けの投資本はまた別途紹介するよ…
失敗談はどんどん公開して他の人の糧にしてもらいましょう!
ともあれ初心者のリスク許容度なんて低いもので、個別株の値下がりの恐怖に震えた体験が今回の記事だよ!
知識と実践ではまるで違う!経験大事!
- 初投資から個別株に手を出して株価変動に恐怖した実体験
- 株価変動に恐怖しないためにするべきこと
- 最初の投資は小さく始める、という大切さ
- 初心者なら低リスク商品から実践練習がオススメ
- 生活に支障が出るほどの投資をしてはいけない
結論としては、初心者が投資デビューするなら容易に分散投資と少額からの投資が可能という観点から、まずは投資信託、次にETFがオススメだよ、という記事です。
資産運用・投資初心者が見誤ったリスク許容度

投資にはリスクがある。そんなことは分かってた。分かっていたのだけど…
「分かった気になっていた」というやつですね。実際に体験しないと本当の意味で分かったとはいえないですよね~。
知識武装だけではダメだね。実践に勝るものはなし。百聞は一見にしかず。
株価は変動があって元金割れして損失が出る可能性もあるからこそ、投資は「リスク」があるのですね。株価が上がっている時は良いけど、株価が下がった時にあなたは心穏やかでいられるでしょうか?
心穏やかでいられるかどうかが、本人のリスク許容度を計るひとつの標になります。
人間、損失というものには思っている以上に敏感です!自分のリスク許容度を知ることは非常に重要です!
お昼代とか10円でも安くしたいと思う私には、日々数千円上下する株価は心臓に悪すぎた!
人一倍、リスク許容度ないタイプの人じゃないですか!w
なぜ最初から個別株に手を出したのか?
ひとえに投資といっても、いろいろな投資先があります。
【投資先の例】
- 個別株(特定の会社の株式)
- 債券
- REIT(不動産)
- コモディティ(金など)
投資対象の中でも個別株への投資はボラティリティ(価格変動幅)が大きめです。いろいろ分散してポートフォリオ全体でボラティリティが抑えられればよいのだけど、初心者がいきなり個別株で分散投資はハードルが高いですね。
国内株だと基本的に100株単位での購入になるから、どうしても個別株1社分を買うにも最低購入額が高くなります。いろいろな個別株を買うにはそれなりの手持ち資金が必要ですね。
しかし、私の株式投資デビューは国内個別株投資でした!
今思うと、「ないわー」って感じですね…
安定性を求めるなら「分散投資」っていろいろなところで言われてるのに…
私は投資を始める前に「初心者向け」といわれる本をネットで調べて読んでいました。
ネットで紹介されている初心者向けの本は、株を学ぶ上では確かに初心者向けで分かりやすいのですが、初心者が投資デビューをするという観点でみるとあまり初心者向けではないと感じるものが多かったんですよね。
というのも、初心者向けとされる本でも基本的には個別株の売買を前提とした内容が多かったのです。中には短期投資向けだったりしました。
老後のための資産形成を考えるのであれば、短期投資ではなく長期投資を目指すべきです。長期投資の方が安定性がよいからです!そのかわり、長期投資戦略は大きく儲けるのには向かないですけどね。
ともあれ、投資初心者が投資を学ぶために購入する本を選ぶ時は投資目的を考えて、個別株の売買のための初心者の本なのか(短期でリスクを取って大きく稼ぐ)、初心者向け投資手法の本なのか(長期で安定して小さく稼ぐ)、そこはちゃんと見極めて本を選んだ方がよいです!
最初の時は、個別株の投資本で勉強してしまったせいで、個別株でもやっていけるという謎の自信があったのもあるけど、投資信託やETFで信託報酬を払うのが嫌だったんだ!w
さすが、「10円でも安く」の精神を強く持っているだけはありますね!?
今は信託報酬の類は必要経費だと考えてるよ。投資信託とかETFは個別株と違って分析調査にも時間使わずに済むのも大きいし、そのための費用と思ってる。
分析とか調査とか判断とかをしなくて済むのは投資初心者にはありがたいですね!
ともあれ、個別株、短期投資~中期投資を紹介する本で学んだ私は、当然のように個別株投資からデビューを考えてしまったんですね。
そのうち、オススメの初心者向け投資本紹介もしましょうよ!
そうだね。投資初心者向けの本を紹介するサイトはいっぱいあるのだけど、Google検索の上位を見ると私が実際に読んだ本に行き着くと思うんだよね。
その中から、株を学ぶための本なのか、実際に投資手法として初心者にオススメできる本なのか。そういう視点で紹介できるとよさそうですね。
個別株投資を否定するわけでも、そうした初心者向けの本を否定するわけではないです。むしろ、短期間で稼ぎたい場合は個別株の選定の仕方などから学ぶような本の方が適切だとも思います。
しかし、今の私が目指すのはローリスクローリターンでよいから、堅実着実に積み上げていく投資手法です。
その観点からは、投資デビューでいきなり個別株はハードルが高かった、というのが実体験を通じた感想です。
初心者にオススメできる投資手法を学ぶ本なら「投資の大原則」がオススメです!

本当の初心者のうちはオススメしないけど、一歩進んで個別株売買に挑戦したいなら「投資で一番大切な20の教え」をオススメするよ!

自分のリスク許容度を甘く見ない!

個別株の株価変動は比較的激しい!そして、国内株式は基本的に100株単位での購入!
よって、株の評価額も変動が激しくなります。最低でも100株単位なのだから、株の評価額が10円変われば100株分で1000円変わるということです。株の評価額が100円変われば100株分で1万円変わります。
そして、個別株の購入を重ねていくと、評価額が数千円変動するなんてことは頻繁にあります。投資額が増えれば増えるほど、この変動額は大きくなっていきます。
これまで株なんてやったこともなかった人からすると、数千円の損得が1日で発生するなんて、心穏やかでいられないのではないかと思います。
コンビニでパンを買う時に10円の差でも気になるような私にとって、何もしてないのに株をもっているだけで「今日はマイナス1000円だー!」とかあって、日々心が落ち着きませんでした…
株を持ってるだけで、株価の変動が気になって他の事に手が付かなくなる、なんていう話も聞きますね。
夜も眠れなくなっちゃうよ…
投資に向いてないんじゃないですか?投資なんてしない方が幸せに過ごせるのでは?
こうした日々の評価額の変動に心を乱されるようになると、常に株価が気になってしまい、最悪、他の物事に集中できなくなってしまいます。
この状態は明らかに自分のリスク許容度を超えた投資をしている状態ですね。
本当に、これは心の問題なので実体験しないと伝わらないと思いますが…これから投資を始めようとする人は日々の株価変動に心を揺さぶられる覚悟を持ってください。
そもそも、老後のための資産形成で長期のローリスクローリターンの戦略で投資をするのであれば、日々の評価額の変動なんて気にするものではないです。
老後のための資産なのであれば気にするべきは「定年時にどうなっているか?」です。つまり、日々の株価の変動なんて気にする意味なんてないのです!
人によるだろうけれど、月に一回、多くても週一回のチェックをしていれば十分ですね。
投資を始める前に思っている自分のリスク許容度は、多分、自分を過大評価していると思います。実際に日々の株価変動を体験すると、思っていたよりも自分のリスク許容度が低いことに気づくはずです。
まあ、リスク許容度については人生経験や性格的なところも大きいとは思いますけどね!
たとえば、賭け事の経験がある人なら多少の損失に慌てたり焦ったりしない傾向なんじゃないかな?
たしかに、パチンコや競馬とかの経験がある人はリスク許容度高そうなイメージありますね。
ここで言ってるのはあくまでも精神面のリスク許容度のことだよ。
投資にせよギャンブルにせよ、生活に影響が出るレベルでお金を投じてしまったら、生活面で明らかにリスク許容度を超えていますからね!
リスク許容度を育てるための慣らし期間を持つべし!

株価下落に恐怖を感じてしまうのは、初心者ならばもはや通過儀礼とは思います。この恐怖を避けられないのであればどうすればよいのか?
私の答えはこれ。少額投資からはじめよう!
少額から投資になれて、自分のリスク許容度を育てる作戦ですね!
国内の個別株は100株単位での購入が基本なので、安くても3万円くらいからの投資だったりします。しかし、たとえば投資信託を使えば100円からの投資が可能です。
国内の個別株を1株から購入できる証券会社もあります。ただ、個別株ではあるため少額投資ができたとしても分散を自分で考える必要がある点では少しハードルがあります。
100円の投資ならば、たとえ価格が50%下落するような大事件があったとしても、50円の損失で済みます。こうした少額の価格変動を実体験しつつ、徐々に投資額を増やしていくのが無難なやり方です。
慣れてくると、多少の価格変動では動じない心の強さが身についているはずです!
投資デビューした時はマイナス1000円になっただけでも心がかなり揺さぶられたよね…
あと、毎日株価をチェックするのも今はやっていないですね。日々の価格変動を気にしない程度には投資活動に挑む姿勢が落ち着きました。
心揺さぶられた結果、さらなる株価下落を恐れて、売らなくてよいものをわざわざ株価が下落したタイミングで売っちゃったりもしましたよね…
まさに投資で損をする人がやっちゃう失敗!
たしか、株価変動に振り回されなくなるまで半年くらいかかりましたね?
そうだね。慣れの期間もあったけど、長期投資の概念を理解したというのも短期の株価変動を気にしなくなったキッカケかなぁ。
慣れに加えて、学ぶことも恐怖から心を守る手段ですね!
今では1万円以上変動しても特に気にならなったよ!「慣れ」は確実にリスク許容度を上げてくれてるね!
毎日やってた株価チェックもすっかりやらなくなりましたね。
日々の株価変動を気にしない程度には投資活動に挑む姿勢が落ち着いたよ。
- 初心者のうちは、株価変動の恐怖から逃げる手段はない。
- 株価変動に耐えられる心を鍛えるための慣らし期間が必要。
- まずは投資信託で少額投資から始めて、少額の評価額変動に慣れていこう。
- 慣れてきてリスク許容度が増して来たら、自分のリスク許容度と相談しながら徐々に投資額を増やしていこう!
長期投資戦略を学ぶことも、日々の株価変動を気にせずにいられる助けになるよ。
投資は生活余裕資金で行うように心がけましょう!
心穏やかな投資生活を送るための大前提条件だよ。
初心者が最初に体験すべきローリスクの投資方法とは?

結論は冒頭に書いた通りですが、これから資産運用・投資デビューをする本当にまっさらな初心者ならば、投資信託がオススメです。もう一歩進んだとしたらETFでしょう。
投資信託やETFならどんなものでもオススメというわけではないので注意です!
自分の投資目的に合っているのか?そもそも、罠ファンドではないのか?そのくらいの確認は必要ですね。
株価の価格変動に慣れないうちは、とにかく価格変動を小さく抑えて、その小さな変動額に慣れるところから経験を積むのが心穏やかに生活することができる手段です。
また、当然ですが、最悪失っても問題ない金額での投資というのが大前提です。生活に影響が出るような投資をしてはいけません!そんな投資をすれば、心穏やかで過ごすなんてできるはずがありません!
直近の生活に影響が出るレベルで投資してしまうのは、もはやギャンブルだよ…
「とにかく早く投資しないと損!」「儲かるなら大きく投資!」なんていう煽りを受けないように、投資活動は冷静に!
そもそも、老後の貯蓄目標を低く設定できるなら、投資が必ずしも必要というわけでもないしね。
自分の生活水準を考慮して、目標貯蓄額と年金受給額を確認して、節約を考えても老後資産が不安だと感じて、それでやっと投資の出番ですね!

投資信託をオススメする理由
初心者がデビューするなら投資信託がオススメ、としましたが、メリット・デメリットを把握することは大事です。投資だけのお話ではないですが、自分が理解できていないものには手を出さないのは大前提のひとつです。
かいつまんでの説明になるから、内容を細かく理解できなくても問題ないよ!
まずは雰囲気を感じるところから!
- ひとつの商品で分散を効かせることができる。個別株と比較して値動きが安定する。
- 定期的に定額を自動積立できる。ドルコスト平均法での運用になる。投資タイミングをあまり気にする必要がない。
- 少額(100円)から投資ができる。
- 個別株に比べると商品選択がしやすい。
- 運用手数料がかかる。信託報酬という形で残高から引かれてしまう。
- 中には利益が出るのか怪しいボッタクリもある。投資信託なら何を選んでも良いわけではない。
- 特定カテゴリに集中した商品など、分散が弱い商品もある。(ローリスクローリターンという観点ではデメリットだけど、ハイリスクハイリターンが良いという場合はデメリットではないです。)
メリットとして挙げたポイントがそのままオススメする理由です。簡単にポイントをまとめます。
- 投資信託での定期定額積立ならば、現在の評価額はさほど気にせず、いつでも始めたいタイミングで始めてもよい。
- 少額から投資可能なので、自分のリスク許容度に合わせた投資が可能。
- どの投資信託を買ってもよいというわけではない。怪しい投資信託には注意。
ここでは本題から外れるので、どんな投資信託がよいのかの詳細までは語らないよ。
繰り返しになりますが、投資信託ならなんでもオススメできるわけではないですから、そこは注意ですね。
今の時点で軽く触れておくと、どこでも言われている通り、分散や今後の成長という観点では、全世界や全米、S&P500などは無難な選択肢に挙げられますね。

「とりあえず、NISAだ!」っていって失敗した時のお話を書いた記事も置いておきましょう。

ETFについて
すごく簡単に言ってしまえば、上場している投資信託(株と同様に売買できる投資信託)です。よって、メリット・デメリットも投資信託と似ています。
ETFの購入は最低1口から購入可能なものが多くあり、比較的少額からの投資も可能です。といっても、ピンキリですが。
ただし、完全に初心者の人の一歩目の投資としてはオススメはしないです。投資信託の方が定期定額購入という点で管理が楽だからです。
今はETFの方が投資信託よりも信託報酬が安いというほどの差は見えなくなってますし、ETFでも積立できるサービスも出てきているので(’21/7/10現在)、投資信託かETFかは好みの問題になってくるかもしれません。
さすがに少額といっても、投資信託のように100円から、というわけにはいかないけどね。
どのETFを選ぶかにもよりますが、月2万円以上くらいは欲しいですかね~?
私は主に配当狙いはETFでやってるかな。
高配当の投資信託はなんか信用できませんし、そもそも投資信託は複利の力を最大限に活かして配当・分配金再投資の運用が無難な気がしますね。
高配当でオススメできるETFはあっても、高配当でオススメできる投資信託は私は思いつくものがないね…
投資信託のタコ足配当には注意!(元金を切り崩して配当を受け取ってるような状態)
初心者が高配当を狙うならETFが便利だよ!

まとめ

投資初心者が経験する評価額変動の恐怖についてお伝えしてきました。本当に知識で知っているのと実際に味わうのでは全然違います。百聞は一見に如かずです。
慣れないうちは少額投資で価格変動が小さい投資信託から始めるのが無難です。
おさらいとして、最後にポイントをまとめておきます。
- 本ブログでオススメしているのはローリスクローリターンで長期に堅実安定投資を目指すための一手法。短期間で大きく稼ぐ手法ではない。
- 投資に不慣れなうちは、評価額の変動に心が敏感に反応してしまう。心穏やかに暮らすためには、評価額変動に慣れる期間が必要。
- 徐々に慣れるためには、少額投資から始め、慣れてきたら徐々に投資額を増やしていこう。長期投資を実施するならば、日々評価額をチェックしてしまうのは「気にしすぎ」。
- 少額で定期定額・分散投資が初心者がデビューしやすい投資の入口。これを実践しやすいのが投資信託。
- 投資信託なら何を選んでも良いわけではない。ボッタクリ投資信託を選択しないように。また、特定カテゴリに集中した投資信託よりも幅広いカテゴリに分散した投資信託の方が値動きは安定する。
- 投資信託の選択肢のひとつとして、広くどこにでも紹介されているような「全世界」「全米」「S&P500」などのインデックス投資は無難な例。
- ある程度投資に慣れてきた後に、初心者でも配当金を狙うならETFを検討に入れる。
- 今の生活に影響しない範囲で投資を行うこと。生活をリスクにさらしてはいけない。
具体的な銘柄紹介は避けてるけど、そのうち自分の実績としてどんな銘柄を持っているのか、投資の成果などの記事も書くかもしれません。
「これがオススメ!」と紹介してしまうと、オススメしただけの責任も生じてしまいますしね。
投資に「絶対もうかる」はないから、責任をもってオススメできるものなんて、そもそもないからね…
今後、商品紹介するにしても「自分の実績」の紹介に留めるのが無難ということですね。
初心者のうちはこんな使い分けがオススメです。