投資に興味がありますか?
この記事にたどりついたあなたには、聞くまでもないかもしれませんね。むしろ、投資を学ぶための本を探しているところでしょう。
あなたが「投資信託とかではなく、自分で考えて投資をしたい!でも、投資で損をしたくない!」と考えているのであれば、この記事で紹介する書籍はあなたにとって役に立つ一冊に違いありません!
投資で一番大事なことは「投資生活を撤退するほどの損をしないこと」と言われているよね。
投資で大損して再起不能になるのが、人生としても最大の痛手ですもんね…
今回紹介する「投資で一番大切な20の教え」は、まさに「儲けるよりも損をしないこと」を重視した投資本なんだ!
投資信託で資産運用したい初心者向けの本ではなく、自分考えて株を売買したい投資初心者向けの本なので、その違いは注意です!
初心者にオススメの投資本なの?

投資信託やETFの投資はお手軽で非常に初心者向けの投資手法なのは、広く知られていますよね。
だけど、投資信託やETFに慣れてくると、もう一歩踏み込んだ投資にも興味が出てきたりしませんか?
投資信託やETFはお手軽だけど、安定している分、大きなリターンは得にくいですよね…
そこで登場するのが個別株!自分で優良株を発掘!
リスクも大きくなる分、リターンも大きくなる!より刺激的な投資の世界ですね!
あなたがより投資の世界に踏み込みたいのであれば、「投資で一番大切な20の教え」は個別株の売買を始めるための心構えを学ぶために最適な投資本のひとつです!
個別株への投資初心者~駆け出しの人にオススメ
「投資で一番大切な20の教え」は、個別株の売買の初心者に非常に有用なことが書かれた投資本です。
そのため、投資についてまったくの無知であるならば、この本を読むのはまだ早いです。
この本に向いているのは、「投資信託やETFだけではつまらない!もっと自分で考えて投資をしたい!」という投資の世界に意欲的な初心者です。
本の内容としても、個別株の選定の考え方、売買のタイミングなどについて書かれています。そのため、少しは投資に触れていないと内容への理解が浅くなり、身に付きにくいです。
「投資で一番大切な20の教え」は、個別株売買に興味がある投資初心者が手に取るべし!
個別株の売買は、投資の世界に一歩深く踏み込んだ領域です!
「自分で考えない」「無難」「時間を使いたくない」という人は、投資信託やETFの利用をオススメします!
「個別株の売買はまだ自分には早い!」って思う人は、こちらの記事の方が合ってるよ!

古い内容だからこそ価値がある!
知識関連の本というと、ついつい「なるべく新しい本の方が良い」って思ってしまいませんか?
投資に限っていうのであれば、必ずしも新しい内容が良いとは限りません。
新しい投資手法や挑戦的な投資手法は、当然ながらその投資手法の良し悪しを評価するだけの過去データが不足です。
一方で、古典的な投資手法は、過去データに裏付けされている上に実績もあります。それだけ信頼できる手法ということです。
投資手法においては古い情報だからという理由で学ぶのを避けるべきではありません。
「投資で一番大切な20の教え」は、アメリカで刊行されたのが2011年。和訳本は2012年に刊行されています。
本書は、2000年ころの筆者による「顧客向けレター」を抜粋し、説明した内容が主です。
投資における古典も大いに盛り込まれており、筆者の実戦経験からくる教訓が多く学べます。
現代でも読まれている投資の名著というものは本当に古いです。
古い本なのにも関わらず現在でも多くの人に読まれています。この事実が「投資において古い情報だからといって学ぶのを避けるべきではない」という言葉の裏付けになりますね。
名著の例を挙げてみましょう。
- 賢明なる投資家(初版1949年)
- ウォール街のランダム・ウォーカー(初版1973年)
- 敗者のゲーム(初版1985年)
投資の名著・古典には、今でも学ぶべき知識が詰まっているのです!
なるべく損をしないための投資手法を学ぶならば、やっぱり信頼と実績はかかせないね!
古典的な投資手法は、しっかり内容が研究されていますからね。
基本戦略はバリュー投資
古典的な投資手法の中でも、「投資で一番大切な20の教え」が教えてくれるのはバリュー投資です。
王道はインデックス投資ですよね?
そうだね。この本は個別株への投資に踏み込んだ内容になるよ。
「投資で一番大切な20の教え」が教えてくれるのは、大きく稼ぐことよりも大きな損を出さないことです。
そのための投資手法としてオススメするのがバリュー投資というわけですね。
あなたが、「リスクを取って短期的に大きく稼ぐよりも、リスクを低減する方を重視する」ならば、まさに学びたいことを学べます!
特に、リスクコントロール(リスクを低く取ること)の考え方は必見です!
すごいかんたんに言ってしまえば「価値あるものを安く買う」ということだね!
バリュー投資なんだから、それはそうですよね?
大事なのはその考え方を学べることだよ!自分で考えて個別株を選定するようになるには「考え方を学ぶ」のが重要だよ!
ここがオススメ!「投資で一番大切な20の教え」の魅力

投資は人間心理が反映されてしまうものです。
みんなが買い時だと思えば株価は上がるし、みんなが売り時だと思えば株価は下がります。人間心理を知っておいて損はないでしょう。むしろ知っておくべきです!
「投資で一番大切な20の教え」は初心者にわかりやすく、投資に対する人間心理を学べる点が魅力ですね!
心理面だけを教えてくれる本ではないけど、一番の魅力はやはり心理面・考え方ですね。
投資初心者は投資の心理面について、学び鍛えることも大事だよ!
投資の世界に「狼狽売り」なんていう言葉があるくらいですからね~。
知識で克服できる精神不安はあるからね。
この本には精神面を守ってくれる知識が詰まってます!
反面教師として、精神面の知識が整ってない状態で個別株に挑むと心が恐怖に襲われるお話を置いておくよ…

投資の心構えが身に付く!
個別株投資に向けた精神面の知識はこの一冊でかなり身に付きます!
損をしないための知識と行動を知り、それを実践しているという自負があれば、あるていどの危機に直面しても慌てたり恐怖を感じなくても済みます。
予想できていること、想定の範囲内のことが起きても、慌てたり恐怖するようなことはないですよね?
心構えが身に付くというのはそういうことです!
初心者なら投資を怖いと思うのは当然!
ただ、過度に恐怖を感じる必要はありませんからね。
人間、知らないこと、分からないことに直面すると恐怖するんだ。
初心者にこそ、この本の「二次的思考」や「リスクコントロール」の概念を知って欲しいですね!
損をしないための要点を押さえる!
本のタイトルにある通り、要点を20点に絞っています。
人間、いろいろと長文で知識を詰め込んでも、内容が頭に残らなければ意味がないですよね?
「要点を20点に絞っている」というのは、「頭の中に要点だけでもとどめておく」ために有効ですね。
本の構成がそのまま20項目に分かれているので、目次を見て各章のタイトルを見れば、おおよそ内容を思い出せるはずです!
個人的に印象深い内容をピックアップしておきます。端的にこの本の内容を表すことができるポイントですね。
- 二次的思考
⇒人と同じところで考えを止めない。人と同じことをしない。 - バリュー投資
⇒割安であればあるほど、さらなる値下がりリスクは低減される。 - リスクコントロール
⇒リスクの意味を正しく知った上でリスクを取る。 - サイクル
⇒売買タイミングの見極め。焦らない。 - 逆張り
⇒周囲に流されず、ほかの人とは逆の動き。
突き詰めて、本の内容をひとつの言葉で表すならば、やっぱり「バリュー投資」だね。
バリュー投資の考え方や要点を一挙に学べて記憶に定着させてくれますね!
投資では、焦らない・慌てない・周囲に流されない!
すべては「心構えを学ぶ」に集約されるけれども、何かトラブルが発生しても「焦らず、慌てず、周囲に流されず」にいられるための知識が、この本「投資で一番大切な20の教え」の大きな魅力のひとつです!
あながた投資初心者であれば、周囲の情報に流されて、焦ったり慌てたりして、精神的に追い詰められた結果、損をしてしまう行動を取ってしまうかもしれません!
とにかく投資で避けなければいけないのは「立ち直れないほどの大きな損失を出さないこと」ですよね?
ダメな行動を避けるために必要なのが「焦らず、慌てず、周囲に流されない」です。
「投資で一番大切な20の教え」は、こうした人間心理の罠にハマらないための大事な心構えを教えてくれるのです!
もしもあなたが「集団心理の罠にハマってしまうかも」と感じたのであれば、この本はあなたの投資スタイルを見直すために非常に有益な一冊になるでしょう!
「投資で損をしないための一冊」とはよく言ったものですね。
投資における精神面を教えてくれる本は、絶対に一冊は読んでおいた方がいいよ!
読後レビュー・評価

最後に「投資で一番大切な20の教え」を読んだ私個人の感想を締めとさせていただきます。
第一印象は、「一番大切なことがなんで20個もあるんだ!?」というツッコミでしたねw
実際に本を読み切ってみると、「20の教え」というのは独立した20個ではなくて、全部つながっている内容なので、「一番大切な事はひとつ」といえるのかもしれません。
20個目の教えは「すべての極意をまとめて実践する」ですからね。
ひとことでまとめるならば「バリュー投資」を実践するための本!
良かった点
初心者向けの本というと、投資に関する基礎的な言葉や知識を学ぶための本が多い印象です。
しかし、「 投資で一番大切な20の教え 」は知識というよりは思考方法や精神面を支える本という点で、初心者向けの本といえます。
正直、この本だけで投資を学ぶというには内容が不足です。というより、そもそも少し投資が分かっている人が読む本であって、投資の基礎的あれこれが書かれている本ではないからです。
よって、投資を少しかじって、個別株にも興味を持ち始めたくらいの初心者にとって大変有用な本といえますね。
実際、ネット上でよく紹介されている初心者本とは違う目線で投資を学ぶことができて、「攻めより守り」の投資を学べたことが私の投資生活において非常に役立っています。
大きく儲けるには攻めの姿勢は必要なのでしょうけど、守り(ディフェンシブ)な投資手法、思考で時間をたっぷりかけた中長期目線で構えているのが私には性格的に合っていました。
攻めよりも守りを重視したいならば、初心者が学ぶべき心得として非常に価値がある!
私は基本的にドルコスト平均法でコツコツ投資が主体だけど、暴落時を狙って個別株を買いに行けたのはこの本の教えがあってこそだったね。
「二次的思考」「割安で買うほどリスクは下がる」というのは一生ものの考え方になりそうですね。
悪かった点
個人的には満足した内容だったのだけど、あえて悪い点も書いておきます。といっても、本の主題から外れる内容はカバーされていない、というだけですけどね。
- 投資初心者が最初の一冊として読む本ではない。
- 投資信託にドルコスト平均法で投資するだけのつもりの人は読む必要がない。
- ディフェンシブな投資手法を進める本であるため、短期で大きく儲ける手法は身に付かない。
どんな本でもいえるけど、趣旨違いの本を手に取ってしまうのは不幸だよね…
自分の目指す投資手法と違う、という場合は他の本を手に取った方がよいかもしれませんね。
総評
完全な投資初心者のための本ではないけれど、基本的には投資初心者でも読みやすいような作りになっています。
なぜなら、数式のような細かい理屈は出てきませんし、著名人の名言を引用することで、重要な思考方法が頭に入ってきやすくなっています。
もちろん、詳細説明では長い文章が続きますが、各章の冒頭で肝になる思考方法を「名言」という形でまとめているのは、頭の整理にも理解にも助けになります。
この本を読み終わるころには「損をしない投資」という思考方法が、脳内にしっかりインプットされていることでしょう。
重要なポイントは言葉や視点を変えつつ、繰り返し出てくるのも脳内にしっかり思考方法をインプットする助けになっていますね。
「二次的思考」、「バリュー投資」、「リスク」「市場サイクル」…
20の教えといっても、キーワードは限られてきますよね。
20の教えを通じて、大事なキーワードをいろいろな視点で教えてくれるからこそ、重要ポイントが頭に残りやすいんだろうね。
なお、私は投資は技術だけで付き合っていける世界だとは思っていません。
繰り返しになりますが、この本が教えてくれるのは技術・知識よりも思考方法・精神面です。
もしもあなたが投資の初心者向けの本として、技術・知識についての本ばかりを読んでいるのであれば、「思考方法・精神面」について書かれている本も読むべきです。その方が、投資に向き合うにあたってバランスの取れた人になります。
投資をやっていると、市場価格動向に精神が揺さぶられる時が必ず来ます。初心者であれば特にそれを感じるはずです。
投資経験が薄い初心者ほど、思考方法・精神面を大事にするべきでしょう。
投資を始めたせいで「心穏やかな日々を過ごせなくなった!」なんてことがないように~!

「損をしないための投資マインド」を身に付けたいなら、ぜひこの本をチェックしましょう!