節約/貯蓄

老後のための貯蓄・節約が続かない? 原因はたった1つ!自分事思考を身に付けよう!

「老後2000万円問題」「老後破産」という言葉に、漠然とした不安を抱えている人に役立つ記事です!

ML執事

老後の対策は、たった1つの思考ができていれば、自然に行動して解決できるようになります!

問題や不安に直面した時、解決行動できるかどうかの差は思考の差にあります。

なぜ、問題や不安がありながら、行動できなかったり行動が長続きしないのでしょうか?

それは、発生している問題に対して真の意味で問題だと感じていない、どこか他人事になっているため、です。

ツキカゲちゃん

自分の事には一生懸命になるけど、他人事だと優先順位落としてしまうのは経験ありますね。

老後の問題解決の前に大事なたった1つのこと

他人事ではなく自分事として認識する。

自分事と心の底から感じるようになるために必要なポイントを説明していきます。

  • “今”、行動しないといけない問題であると理屈で納得する。
  • 他の人もやってないから大丈夫、は罠だと認識する。
  • 大きな目標だけでなく、身近に達成できるレベルの目標まで小刻みに落とし込む。
    (たとえば、2000万円貯金する、という大きく突飛な数字目標だけで動かないようにする。)
ML執事

最も大事なは自分事として考えられるようになること!
漠然とした不安や問題意識だけでは多くの人が貯蓄も節約も長続きしないと思うよ!

ツキカゲちゃん

たしかに老後リスクって不安はあるけど、「まだ先のことだから今すぐどうにかしないと」とまでは考えないものですね~。

ML執事

夏休みの宿題と同じだね。「やらないといけないけど、だけどまだ大丈夫」は危険信号!老後のお金の問題は身体が元気なうちに計画的に取り組もう!

ツキカゲちゃん

周りの人から「何もしてない」と聞くと、つい根拠もなく安心しちゃいます!

ML執事

それが老後リスクを自分事ではなく他人事と捉えてしまっている状態だね!注意!

それでは、「自分事として考える」って具体的にどうするの?と思いますよね。

気になる人は、記事を続けて読んでみてください!

老後のお金の問題は「今、行動しないといけない」と納得してもらえたなら、この記事からの学びは十分です!

自分事への一歩目!老後への貯蓄は”今”行動すべき問題か?

老後リスクや老後破産は今言われ始めたことではないですよね。対応しないといけない、と思いはしても実際に「動かないとマズイ!」と実感できない限りは老後リスクは他人事にしか感じないということです。

多くの人に足りないのは「老後リスクに対する実感」です。

ML執事

「実感」するには「数字」を見るのが一番手っ取り早い!

ツキカゲちゃん

数字ってなんか苦手です…

ML執事

まあ、最初は単純に考えていこう!最初はそれで十分!

この記事では、老後リスク解決に向かう第一歩目としているので、「数字」については平均値などを利用します。
実際には、個々人の環境・状況によって必要な数字は変化します。あくまでここで示すのは一例です!ご注意ください。

定年までに必要な貯蓄額は?節約生活の効果は?

世間的によく通っている数字は2000万円ですね。しかし、これはあるモデルケースでの試算です。細かい検討はなしにして、この2000万円の意味を「独身サラリーマン」の視点で簡単に考えてみましょう。

60歳で定年、65歳から年金受給と考えると、5年間は年金ゼロです。さらに退職金を1000万円と仮定して計算すると、退職金を除いた2000万円という貯金で生活できるのは何歳まででしょうか?

パターン①パターン②
年金収入16万円/月16万円/月
生活費20万円/月16万円/月
医療費2万円/月2万円/月
不足金6万円/月2万円/月
貯蓄寿命88.3歳145.0歳
老後収支の内訳例
  • 上記数字はあくまで一例です。個々人の状況や生活レベルなどによって大きく変わるので、おおよその計算をするための仮の数字であることをご了承ください。
  • 特に読みにくいのは医療費ですね。年齢が上がるにつれて高く見積るようにすべきですが、計算を単純化するため一律2万円と置きました。
  • 退職金で車を買うなど大きな出費をせず、生活資金に回す前提です。
  • 物価上昇など、将来起こりえるリスクを見込んでいません。
ツキカゲちゃん

あれ?2000万円あれば意外と大丈夫?

ML執事

毎月の出費がいくらになるかで結果は大きく変わるということだよ。独身であまり贅沢しなければ、2000万円の貯蓄で割と大丈夫そうにもみえるね。

ツキカゲちゃん

逆にいうと、やっぱり2000万円は欲しいんですね…

ML執事

まあ結局は人によるとしか言えないね。節約生活をすれば貯蓄寿命は延びるし、想定外のトラブルで大きな出費があれば貯蓄寿命も縮まっちゃうからね。

今は人生100年時代と言われています。長生きも貯蓄の観点からみると、老後リスクのひとつになってしまいます!

そのうえ、年々物価の上昇も見込まれます。
税金が上がるかもしれない。年金額が減るかもしれない。病気になるかもしれない。不安を挙げるといくらでも出てきてしまいそうです。

単純な試算通りの人生を歩める保証はどこにもありません。

老後に対する不安が数字として少しは実感できたでしょうか?
もしできたのだとしたら、老後リスクの解決への第一歩は完了です!

こうして身近な問題として実感を持ち、自分事だと認識することが大事なのです。

ML執事

このままではマズイ!動かないと!と強く思えることは、今後の貯金・節約・資産運用への継続力の土台となるよ!

ツキカゲちゃん

今我慢して老後楽するのか、今は我慢せず老後で節約を頑張るのか、このあたりの判断も人それぞれですね。

ML執事

大きな買い物をすることなく老後も節約摂生を徹底して支出を抑えれば貯蓄は長持ちするけど、現役は苦労しかないし老後も我慢する生活はしたくない…

2000万円貯めるには毎月いくらの貯蓄が必要?

ML執事

60歳で定年、それまでに2000万円貯蓄、という目標の前提で話を進めるよ!

実際にはインフレなども考慮しないといけませんが、ここも「分かりやすく納得できること」が重要なので単純化して考えます。

現在の貯金額をゼロとした場合、各年齢で貯金開始した場合の必要な貯金ペースは下記になります。

60歳までに2000万円貯めるための貯金ペース
  • 50歳から貯金開始:16.7万円/月
  • 40歳から貯金開始:8.3万円/月
  • 30歳から貯金開始:5.6万円/月
  • 20歳から貯金開始:4.2万円/月

すでにお伝えした通り、60歳で定年時に2000万円の貯蓄が妥当かと問われると疑問もあります。あくまで仮に目標を2000万円とした場合ですが、月々の必要な貯蓄ペースを考えると早くから始めた方が楽であることが分かりますね。

貯金を始めるなら“今”から始める方が負担は少なくて有利!

ツキカゲちゃん

月4万円の貯金も割と大変じゃないですか?

ML執事

毎月の貯蓄額は資産運用することでもっと楽にできるよ!
資産運用は福利の力でお金の増えるペースが上がるのです!

ツキカゲちゃん

資産運用…難しそうだけど、貯金のペースを落としてもよいなら嬉しいですね!

ML執事

福利の力は時間による力!早くから老後に向けて貯金を始めた方が良いというのは、むしろ複利効果の観点からの方が大きいくらいだね。

資産運用については別記事で説明するよ!

ツキカゲちゃん

今は老後リスクに取り組むための自分事思考というお話でしたね!

老後リスクは他人事ではなく自分事!

老後リスクに限りませんが、物事を「自分事」として捉えることは重要です。

他人事と思っていると行動に移さない、という体験は多くの人にあるのではないでしょうか?

他人事に感じてしまう事例:自分がやらなくても大丈夫
  • 仕事をしていて、メールで複数人宛に依頼事が入った。
    ⇒自分宛のメールではないし、他の誰かがやってくれるかな?自分がやらなくても大丈夫、と思ってしまう。
  • 街頭で募金の呼びかけを見た。
    ⇒自分が多少募金しても世の中は変わらないよね。と、思って募金をする気にならない。
  • 自分が住んでいる地区から遠く離れたところで犯罪事件が起きた。
    ⇒自分のところは安全、大丈夫。と感じてしまう。

などなど、いろいろありますね。

他にも、遠い将来に対してのリスクは身近に感じられず、どこか他人事に感じてしまう、というのもあります。老後リスクはまさに遠い将来に対するリスクです!

本来、人間は未来を予想して危険を避ける行動を取るものです。しかし、どこまで先の未来を考えて行動するかは個人差が大きいです。当然、「未来」のことよりも「今」が優先される傾向があります。しかし「今」だけに追われて家計が火の車という人生にならないよう、未来も見据えた人生計画を立てることは重要です。

これも事例を挙げてみてみましょう。

他人事に感じてしまう事例:あとで考えよう
  • 夏休みの宿題は、期日が迫ってからやる。
  • 今欲しい物を買うために、カードローンを使ってしまう。
  • 会社の退職金の積立制度を使わず、一時金で給料として受け取っている。

たとえ話として、自分の目前に迫った暴走トラックは急いで回避しようとするが、10km先から迫ってくる暴走トラックは近くになってから回避を考える。というように、目に見えている危機には敏感に反応するものの、まだ先のことについては危機感が希薄になるものです。

遠い将来の問題を先送りにしてしまうのは、人間心理のトラップです。

「数字」で考え「今」動かないといけない問題として、老後リスクは避けられないものとして「自分事」と認識しましょう。

ツキカゲちゃん

問題の先送りはよく聞く話ですね…

ML執事

老後リスクは誰に対してもやってくる問題だよ!「自分事」でかつ「今」解決する問題として、早いうちに備えようね!

ツキカゲちゃん

老後リスクはまさに「今取り組む必要あるのかな?」と思っちゃう問題ですよね~

ML執事

すでに伝えた通り、早くからの取り組みが将来の自分を助けることになるし、問題解決のハードルも低くなるよ!

ツキカゲちゃん

「あの時ちゃんとやってれば…」って将来後悔しないように、ですね!

他の人もやってないから大丈夫、は罠!

日本人は特にその気質が強いのかもしれませんが、他の人が老後リスクに取り組んでないから自分もやらなくて大丈夫、という心理になってしまうのは危険です。むしろ、これは心理的トラップでしょう。

Google先生に日本人の平均貯金額を聞いてみると、2000万円には到達していない人が多そうです(*2021/6/25現在)。しかも平均値でのお話ですから、中央値でみるともっと現実は厳しいのかもしれません。こういうデータを見ると、自分だけではないんだ、と安心材料になりますね。

ですが、他の人との比較は安心の根拠にはなりません!

ツキカゲちゃん

他の人と同じ、というのは不思議な安心感ありますね…

ML執事

資本主義は格差を生むものだよ。他の人と同じことをしている限り、格差に沈むだけになっちゃうんだよ…

ツキカゲちゃん

格差社会に打ち勝つためには自ら動かないといけない、ということですね。

ML執事

そういうこと!どんなことも問題を自分事思考で取り組もう!「周りと同じ」に流されないように!

仮の数字で簡易計算ではありますが、老後の貯蓄問題について「数字」で見た結果を思い出してください。

パターン①パターン②
年金収入16万円/月16万円/月
生活費20万円/月16万円/月
医療費2万円/月2万円/月
不足金6万円/月2万円/月
貯蓄寿命88.3歳145.0歳
老後収支の内訳例 ※60歳定年、退職金1000万円、定年時貯蓄2000万円

いろいろなリスク(年金の削減、物価上昇、突発的な出費などなど)を考慮していない状態で上表の通りです。定年時に2000万円あっても十分な貯蓄額というには心許なさを感じます。

ツキカゲちゃん

節約・摂生を心掛けて、想定外の事件とかが起きなければ2000万円でもいけそうですけどね…

ML執事

リスクをまったく考慮していない計画は、ひとつのつまづきで簡単に破綻しちゃうよ!

ツキカゲちゃん

そうやって不安を煽るのは、資産運用を勧める人の常套手段とも聞いたことありますよ!?

ML執事

過剰な資産運用は必要ないね。自分の人生設計は自分で立てることが大事だね。

ツキカゲちゃん

結局は、老後リスクに取り組むのも取り組まないのも自己責任、ですね…

ML執事

そういうこと!人に流されず、自分の場合を考えるのが大事!自分で考えた結果、老後リスクへの取り組みが必要だという判断になれば、それは「自分事」として自分の中にインプットされると思うよ!

「人は人、自分は自分」というよく聞く言葉を胸に刻みましょう。

人の考えに振り回されては、せっかくの老後リスクに向けた活動も長続きしません。自分で必要性に納得して、自分の考えで主体的に動くことが、老後リスクの解決を貫徹するために重要です。

「何をするか」よりも「なぜやるのか」を自分自身に刻みましょう。

ML執事

NISAにしてもiDeCoにしても、国レベルで国民の老後のための資産運用の制度を優遇してくれてるよ。

ツキカゲちゃん

国が「自分で老後リスクをどうにかしなさい」と言っているようにも思えますね…

ML執事

国が今の年金制度を維持するのが難しくなってきていることもあるからね。本当にそう捉えておいた方がいいんじゃないかな。

ツキカゲちゃん

「国がどうにかしてくれる」とは思わず、自分のことは自分で守らないと、ですか。

ML執事

実際、国の年金だけで人生100年時代を生きるのは難しいよね。昔と今は違うんだ、と認識して、自分事意識を持って老後に備えないと、将来後悔しかねない…

今まで通り、は通じない時代です。「今まで通りに生きる他の人」を見て大丈夫と安心するのではなく、「数字」で将来の自分の危機を察知しましょう。

身近にできる目標を設定してコツコツと

大きすぎる目標は、「自分には到底達成できない目標」と感じてしまい、その目標を他人事に感じさせてしまいます。

老後リスクを解決させるためには、現実的に「がんばれば自分にも達成できる目標」を立てましょう。現実的に考えられる目標になって、初めて問題を「自分事」にできたといえます。

老後2000万円という数字だけに惑わされてはいけません。「自分の場合はどうであるか?」という視点から自分で目標立てを行い、「毎月いくらの貯金・投資」というところまで目標の落とし込みを行いましょう。

目標ができたら、老後の生活には毎月いくらくらい使えそうか、というのも見えてきます。そこに不足を感じるようであれば、定年までの間の貯蓄額を増やすなどの検討が必要になるので、貯金ペースを上げるためのモチベーションにもなります。「数字」で認識するのは様々な点で重要なことです。

ML執事

具体的な目標を設定するのは次のステップ!

一応、目標貯蓄額の考え方についての記事も置いておくよ。

老後に向けた資産運用を始める前に…あなたの目標貯蓄額は現実的で達成可能ですか?資産運用の第一歩は、目標を立てること! その目標が現実的で達成できるものでないと、始める前から資産運用は失敗です!まずは目標が現実的であるかを確認して、目標達成の具体的な貯蓄ペースを考えよう!...
ツキカゲちゃん

まずは老後リスクに対して自分事思考を持つことでしたね!

ML執事

そういうこと!現実味のない目標設定は、問題を他人事と認識してしまう要因になっちゃうよ!

ツキカゲちゃん

まあ、「できない」と思うことに全力で取り組もうとは考えないですね…

ML執事

自分が「できる」と思う目標設定が大事!時には問題のハードルを下げることも必要だよ!

ツキカゲちゃん

節約・摂生で生活レベルを適度に調整すれば、老後リスクのハードルも下がるのでしたね。

まとめ:「自分事 vs 他人事」!

自分事思考を持つために「数字」で考える大切さをお伝えしました。しかし、人間であるために「感情」を切り離すことはできません。

「感情」を抑え込むのは「理性」であり、理性的に考えていくと「数字」にぶつかります。

「数字」と「感情」の間で折り合いをつけることができて初めて「納得」して、問題に対して「自分事」として動けるようになります。

逆にいうと、「数字」に対して「感情」がついてこれないのは、まだ問題に対して「他人事」と捉えてしまっている状態です。

「数字」と「感情」どちらを度外視してもうまく進まないでしょう。

ML執事

まずは「数字」で必要性と現実性について納得!

ツキカゲちゃん

必要性と危機感を持つことで「感情の壁」を突破!

ML執事

なんにせよ、心からの納得がないと自分事思考には至れないよ。

ツキカゲちゃん

理解しがたい、納得しがたいことに「頑張ろう」とは思いませんもんね。

ちょっと振り返りをしてみましょう。

  • 老後リスクは”今”解決しないといけない問題である
    ⇒「数字」で「今から対応すべき問題」であると実感することが重要。
  • 老後リスクは他人事ではなく自分事!
    ⇒老後リスクは避けて通れない自分自身で解決すべき「自分事」と理解する。
  • 他の人もやってないから大丈夫、は罠!
    ⇒「感情」に流されず「数字」で理解し、必要性を自分で「納得」すること。
  • 身近にできる目標を設定してコツコツと
    ⇒無理な目標は他人事に感じてしまう。「自分事」にできる現実的な目標設定を考える。
ML執事

端的にいえば、貫徹する信念とやる気が大事ってことだね!
老後リスクは長く付き合う問題。一朝一夕で解決できないからこそ、早期取組が必要なのだ。

ツキカゲちゃん

老後リスクを自分事思考できるようになったら次のステップですね!

ML執事

次のステップとして、「自分にあった数字」を考えていこう!

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ML執事
社会人になって以来、節約努力によって貯金速度が年100万円から年200万円に。40歳から老後不安解決のため、貯金の一部で資産運用を含めた活動を開始。不労所得を積み上げ中! 「老後の不労所得に月22万円を得る」「趣味を忘れない」を目標とした実践ブログを運営してます。